バシュッという音とわずかな振動、無事着陸したのだ。滑走が続き、やがてブレーキがかかりゆっくりとしたスピードになる。シートベルトを外してもよいというサインは出ていないが、乗客は座席の上の棚から自分の荷物を取り出し、肩に掛けたり手に持ったりして、機体が止まりドアが開くのを待っている。私は数台のカメラが入ったバッグを肩に掛け、フィルムシールドにいれた約200本ほどのフィルムが入ったバッグを手に持っている。
ボーディングブリッジが接続され、ドアが開く。客室乗務員の笑顔に送られ、ドアから外にでる。ボーディングブリッジを歩き出すと、気温を感じ、その国の、あるいはその街の匂いがする。小さな空港だとタラップのことがあり、そうなると全身で異国を感じる。
さあ、この旅でどんな写真が撮れるか、全くわからないけれど、とにかく撮るぞと思う。久しぶりにどこかへ行きたい。
ソニーRX1です。街角で。