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カテゴリ:印画紙( 75 )

 ちょっと質問をいただきました。 
 バライタ印画紙のドライダウンについてですが、そもそもドライダウンはバライタ印画紙が水中にある状態と乾燥している状態では、その面積が変化することで起こります。当然、水を吸って膨らんでいる状態では面積は広くなり、銀粒子の感覚も広くなるので明るく見えます。反対に乾燥した状態では銀粒子の間隔は詰まって暗く見えるというわけです。
 これが印画紙の種類によって程度が異なるので予測が難しいというわけです。慣れてくれば、おおよその見当はつくようになります。どうしてもテスト段階でドライダウンの程度を知りたいのであれば、電子レンジで印画紙を乾燥させるという手があります。
 プリントを始めたところという方はまずドライダウンの無いRC印画紙をお薦めします。ある程度コントラストや諧調が分かってきてバライタ印画紙を使いたいというのであれば、一つの種類を徹底的に使うことをお薦めします。
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ニコンF5に24ミリ~85ミリです。プラハにて。
 

 バライタ印画紙と言ってもメーカーによりかなりの違いがあります。表面のテクスチャーの違いはもちろんですが、感度の違い、コントラストの違い、そしてドライダウンの程度の違い等が主な違いです。この中でも大きな違いはコントラストです。同じ2号でもそれなりに違います。印画紙の地の色の違いもあって作品その物のイメージに影響する場合もあります。私はイルフォードをメインに使っていますが、よりシャキッとした感じが欲しいときにはニューシーガルを使ったりしています。私が最も好きな印画紙はイルフォードの号数紙イルフォブロムギャラリーなのですが、何と言ってもお値段が高いのが難点ですね~。
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ニコンF5に24ミリ~85ミリです。プラハにて。

  私が主に使っているバライタ印画紙はイルフォードとサイバーグラフィックスのニューシーガルです。現状では最も安定した性能を持っている印画紙だと思います。描写も純黒調はそれほどの違いは感じません。ただ大きく違うのはその感度です。イルフォードに比べてニューシーガルは2倍近い感度を持っています。ですからイルフォードを使う場合は1.0秒単位の露光を基本にしていますが、ニューシーガルを使う場合は0.5秒単位で行っています。ですからニューシガルよりはイルフォードのほうが覆い焼きや焼き込みは行い易いです。
 この覆い焼きや焼き込みはプリント制作の醍醐味でもあります。上手くいった時は大満足で一人で悦に入っております(^^♪。
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コニカヘキサーです。香港にて。

 最近の印画紙、イルフォードとニューシーガルのバライタ印画紙ですが、特に問題のない印画紙だと思います。ただ昔の銀の含有量の多かった頃の印画紙に比べるとやはり違いを感じます。どのあたりかと言いますと現在の印画紙は黒が潰れやすいように感じます。黒の中の黒というイメージが難しいように感じています。それと最高濃度の黒が墨のような黒になりません。中間調についてはそれほど違いを感じていません。ハイライトについては印画紙の地の色が関わってきますが、昔の優秀な印画紙は何と言えばよいのか、とても上品な白であったと思います。
 そんな中で昔の印画紙の雰囲気を残しているのがイルフォードのイルフォブロムギャラリーかと思います。ただ、この印画紙は号数紙なので、撮影時の露出やフィルム現像をより正確に、より丁寧に行う必要があります。それとお値段がなかなかのものです。でも生産を続けてほしい印画紙ですね。
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コニカヘキサーです。香港にて。

 最近の印画紙については、使っていて色々思うことがあります。私は印画紙の黒の再現性能を重視しています。最近の印画紙はしっかり黒になるのですが、ベタッと黒くなりやすい気がします。コントラストも高いんですが、どうも安易にコントラストが高いような気もします。要するに黒の中の黒というか、黒の中にも諧調が欲しいのですが、それがとても難しいのです。粘ってくれないと言うか、すっと黒くなってしまうのが気になります。
 工業製品を使っているのですから、仕方がありませんが焼き込み、覆い焼きの技術、あるいは現像液の調整等で対応するわけですが、難しくなりましたね。
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コニカヘキサーです。街角で(クロスプロセス)。

 昨日もプリントだったのですが、やはり感度のバラツキが出ました。昨日はとんでもなく感度の高い印画紙が出ました。今はもう無いのですが、富士が販売していたレンブラントは外国製品に比べて感度の高い印画紙でしたが、そのレンブラントよりも高い感度の印画紙が混じっていました。不思議です。大きいサイズで生産しカッティングしているはずなのですが、乳剤の薬品混合に問題があったと思われます。製造後であれば感度低下はなんとなく分かるんですが、とにかく変ですよね。
 まあ、微妙に違うというのではなく、かなりバラついているので対処は出来るのですが、色々ありますね~。昔はこんなことは無かったですよね。
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Iphone6です。メキシコ、セノーテにて。

 昨日もプリント作業だったわけですが、問題発生です。印画紙の感度に若干のバラツキがあったのです。アメリカから個人輸入したイギリスI社の8×10のバライタ印画紙で、一つの箱に125枚のパッケージが二つ入った250枚入りものです。私は0.5~1.0秒の露光量の変化を使います。後1.0秒という時に感度にバラツキが出ると大問題です。同じロットのはずなのに、どういうことなのでしょう。こういう経験は初めてです。確かにロットの違いで性能に変化が出ることは理解できるのですが、同じロットでのバラツキは困りものです。信頼していた印画紙なんですけどね~😢
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Iphone6です。メキシコ、チチェンイツァー遺跡にて。

 最近のバライタ印画紙ですが、以前のものよりドライダウンが大きいように感じるのは私だけでしょうか。イメージとしては10%くらい露光をダウンすれば良いと思っていましたが、どうも15%~20%位に感じる事があります。そんなに神経質にはなっていませんが、どうも大きいという感じです。まあ、そんなに気になるのなら電子レンジで乾燥させれば良いのですが、そこまではやってません。
 今は無きアグファのバライタ印画紙はドライダウンしない紙でしたね。バライタ紙その物の品質の問題もあるのでしょうね。色んなところで銀塩文化までダウンしているように思います。
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EOS1-Vに24ミリです。カンボジア、シュムリアップにて。

 フィルムと違い印画紙はオークションサイトを利用しての購入はしません。フィルムと違い印画紙は保存環境によっては劣化が著しく、使用期限内であっても安心できません。印画紙も冷蔵庫で保存したいところですが、一般家庭ではなかなか難しいですよね。
 今のところ印画紙は仲間がアメリカから輸入してくれるので、結構安価に購入できています。それからメーカーのアウトレット商品もチェックしています。
 理想は冷凍保存です。昔アグファのプロビラ、ポートリガ、イルフォードのギャラリーといった有名な印画紙が製造販売中止になったとき多くのプロが大量に購入し、冷凍保存したと聞きました。
 私も本当は買って冷凍保存したいと思う印画紙があるのですが、こればっかりはは無理~!😊
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ペンタックス67に45ミリです。エジプトにて。

 過去に問題があって使わなくなったオリエンタルのバライタ印画紙なのですが、新しいタイプになり問題が解決されたと聞き、試してみようと購入しました。テストしてみたところ、全く問題なく使用できました。これから色々と試してみて、イルフォードとの違いを見極めてたいと思っています。どちらも製造はイギリスのハーマンですが、設計は夫々独自のもので地の色も少し違います。以前のオリエンタルのニューシーガルは少し冷黒調で、しっかりとした厚手のバライタ紙が気持ち良いものでした。
 今はイルフォードを使っていますが、テスト結果が良ければオリエンタルに替えるかもしれません。
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ペンタックス67Ⅱに45ミリです。フランス旅行にて。