薄いネガ、濃いネガ

 薄いネガ、濃いネガ、どちらが良いネガなのでしょう。まあどちらが好きかということなのですが。私は薄いネガが好きです。よく新聞紙の上にネガを乗せて、下の文字が読めるくらいが適正な濃度であるとテクニック本等には書いてあります。私もフィルム現像を始めた頃はおおよそそのくらいの濃度のネガを作っていました。でもそういったネガは必ずしも美しい諧調のプリントを作るのに適しているとは言えないと思います。シャキッとした見るからに美しいネガ、俗に「ネガシャン」と言いますが、決してよいネガではありません。言葉で言うと難しいのですが、もう少し薄いネガです。ただし、プリントは難しくなります。
 プリントの名手にこう言われました「自分の持てる技術で焼けるぎりぎりの薄いネガを作れ。」私のネガは徐々に薄くなり、現在に至っています。ただし、ネガにきっちりと情報は写っていますよ。とても微妙なところです。今度はそのために撮影時の露出が大切という事になるわけです。そうなると、次は現像となってきます。決して手を抜いてはなりません。
 ある高名なギャラリストにネガのお話しを伺ったことがあります。こう言っておられました「欧米の有名な写真家のネガを観たことが何度かあるが、薄いと感じた。」でした。
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「モノクロームの旅 北欧」より。ノルウェーにて。
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by jackal-t1y4 | 2016-12-15 00:50 | ネガ | Comments(2)
Commented by 此花ウィノグランド at 2016-12-15 16:27 x
今まさに濃いネガ、薄いネガで四苦八苦している最中でして。

薄いネガを上手くプリントすり技術がないもので、
薄く仕上がった場合、とても焦ります。

勉強になります。
Commented by jackal-t1y4 at 2016-12-15 16:58
 全てを丁寧にが基本だと思います。
私も、いまだに緊張して作業しております。
共に頑張りましょう。
 ところで、ゲィリー・ウィノグランドは私も大好きです。