渡辺兼人 2015年3月30日
その渡辺氏の新作「泡沫の声」が日本カメラ誌の4月号に掲載されています。いつもは6×6や6×7のフォーマットが中心で、ほぼ完璧ななレベルと言われるほどのモノクロームプリントであったと思うのですが、今回はおそらく初めてであろう35ミリカメラのローライ35Tを使った作品です。この作品、何度も観直しているですが、私には正直どう感じてよいのやら分かりません。あまりにも素っ気無い、何でも無い街角の風景なのです。それに珍しく人も写っているのです。私の思考などはるかに超えたところに到達されたような気もします。おそらく当分の間、この作品を見続けることになりそうです。
それと人形作家の四谷シモン氏は渡辺氏の兄です。
ソニーRX1です。新世界にて。