さて、ハッセルのボディーの次はレンズです。ハッセル用のレンズといえば、なんと言ってもプラナーやディスタゴン、そしてゾナーに代表されるツァイスのレンズです。まずCレンズ、CFレンズ、そしてCFiレンズですが、最新のCFiレンズは使ったことがなく知りません。デザインも好きではありません。そこで、CレンズかCFレンズなのですが、T*マークの入ったTスターコーティングのレンズであれば、ほとんど違いはありません。描写での若干の違いはボケです。Cレンズの絞り羽は出来るだけ円形になる様に羽にラウンドを付けてあります。ですから、その様な手の込んだ作りでないCFレンズよりはボケがまろやかです。全体の描写としてはCFレンズのほうが良いという方もおられますが、私にはその違いはわかりません。それよりも、材質、作り込みは全く違います。Cレンズの白銅鏡はオール金属で絞りに応じて赤い指標が被写界深度を示すという凝った作りです。
次にシャッターですが、Cレンズはローライフレックスと同じくコンパーです。精確なシャッタですが、使わないでおくと低速が粘りやすいという傾向があります。CFレンズのシャッターはプロンターです。コンパーに比べて3倍の強度があるとメーカーはアナウンスしていました。
まあ、好みで選んでも問題は無いと思います。修理のことを考えればCFレンズのほうが無難かもです。
ローライフレックス3.5Fプラナーで撮影。トリミングしています。マレーシア、ペナンにて。