最後にグレーです。正直、これが一番難しいと思います。黒から白へ流れるような美しい諧調のグレーが良いと思われがちですが、私はちょっと違った意見を持っています。グレーは黒や白より自由度が高いと思うのです。ですから個性的なグレーがあっても良いと思うのです。 
 私はどちらかと言えば黒に近いほうのグレーが好きです。もちろん白に近いグレーが好きなかたもおられると思います。これは作品のテーマ、表現に関わるところですから熟考を要します。このグレーの出し方で表現が決定されると言っても過言ではないと思います。
 美しいプリントというのはこのグレーが本当に美しく表現されているものです。そして適切なコントラストとのバランスがさらにプリントのクオリティーを高めます。
 言うは易しで、本当に奥深く難しいものです。

d0235865_23310370.jpg
キヤノンニューF-1に28ミリです。カナダ、トロントにて。

[PR]
 さて、白ですが、これがなかなか奥深いものであると思っています。輝くような白と言いますが、その印画紙で表現出来る白はその印画紙の地の白以上の白はあり得ません。地がクリーミーな色であればそれが最大の白ということです。プリントに太陽が写っていて、眩しく感じるのは記憶が刺激されているからです。そして、それこそが白の極意と言えます。
 私は白にもトーンが必要だと思っています。トーンの無い白で表現されるのは太陽くらいです。よくプリントのクオリティーの話で黒について語られますが、本当に難しいのは白ではないかと思っています。

d0235865_08270163.jpg
キヤノンT90に28ミリです。横浜の墓地にて。

[PR]

 モノクロプリントについて、ご質問をいただきました。「よく、銀塩プリントでは黒が大切と言われるが、どんな黒なのか?」というご質問です。とても難しいのですが、私の考えを申し上げます。決して正解というわけではなく、私の意見です。
 まず、基本的にはプリントのイメージの中に、その印画紙の最大濃度が存在すること。要するに、その印画紙で出せる最大の黒です。次に、ベタっと潰れた黒ではいけません。黒の中にもトーンが存在すること。カッコ良く言えば「黒の中の黒。」という感じです。
 これが黒に関する私の基本的な意見です。
 次にグレー、そして白ということになるのですが・・・・・。


d0235865_00472249.jpg
キヤノンニューF-1に24ミリです。街角で。



[PR]
 久しぶりに黒澤明監督の「天国と地獄」を観ました。もう何度も観ているので、ほとんどのシーンを覚えています。しかし何度観ても思うのは、その構図の見事さです。特に数人が同じ画面に収まるシーンでそれを感じます。黒澤監督の演出だと思うのですが、本当に見事です。人の大きさ、位置、全体のバランス。モノクロということもあってこの映画をそんな面から観るのもありだと思います。勉強になりますよ。



d0235865_00312439.jpg
ライカR6にエルマリート24ミリです。河面。

[PR]
 久しぶりに梅田のヨドバシをぶらついて来ました。デジタルカメラやレンズのコーナーは平日にもかかわらず結構なお客さんの数でした。海外からの皆さんもかなりおられたようです。
 さて、まずは印画紙の棚ですが、現物はほぼなくてサンプルがほとんどでした。このサンプルの商品は本当に在庫しているのか、ちょっと心配になりました。次に現像液等の材料ですが、全ての商品が数個のみの在庫でした。私と仲間数人が一緒に材料を買いにくれば棚が空っぽになりそうです😊。フィルムのコーナーもモノクロフィルムは本当に需要が激減しているのを感じざるを得ないという状況でした。
 寂しくなる一方の売り場です。なんとか最後の最後までフィルムと印画紙で写真作品を作って行きたいと思います。


 
d0235865_23374705.jpg
コニカヘキサーです。春景。

[PR]
# by jackal-t1y4 | 2017-04-06 00:11 | Comments(0)