<   2015年 03月 ( 31 )   > この月の画像一覧

 現在、東京で猪瀬光氏の個展が開催されています。あわせて写真集も発売されたようで、先日、仲間に見せてもらいました。猪瀬氏を初めて知ったのは今は発行されていませんがデジャ=ウ゛ュという写真雑誌で、その第11号で特集されていたのを見たときです。まず、表紙の写真にドキッとさせられ、ページをめくるたびにゾクッと鳥肌が立つのを感じました。凄い密度と強度を合わせ持った作品で、印刷からもその渾身のプリントの凄さが伝わってきました。聞くところによりますと、1枚のプリントに究極のこだわりを見せ、その1枚に1か月を費やすこともあるとか。ですから、その寡作さゆえに写真展もめったに開催されません。
 初めて猪瀬氏の作品を観たとき、私は正直「この人、死ぬんじゃないか・・・?」と思ったほどです。その後、映像等で森山大道氏と普通に談笑され、楽しそうにお酒を飲んでおられるのを見てホッとしたのを覚えています。
 猪瀬光、注目の写真家です。
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ソニーRX1です。新世界にて。
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 写真家渡辺兼人(わたなべかねんど)氏をご存じですか。私が初めて渡辺氏を知ったのは「既視の街」という作品で、渡辺氏はこの作品で1981年第7回木村伊兵衛賞を受賞されています。この作品を初めて観た時、大きな衝撃を受けたのを覚えています。確かに街を撮った写真なのですが、そこには「写真とは何なのか」という事、そして純粋に「写真そのもの」を思考するといった事を感じさせる作品でした。その時から私にとって渡辺兼人という写真家は注目せざるを得ない一人となりました。
 その渡辺氏の新作「泡沫の声」が日本カメラ誌の4月号に掲載されています。いつもは6×6や6×7のフォーマットが中心で、ほぼ完璧ななレベルと言われるほどのモノクロームプリントであったと思うのですが、今回はおそらく初めてであろう35ミリカメラのローライ35Tを使った作品です。この作品、何度も観直しているですが、私には正直どう感じてよいのやら分かりません。あまりにも素っ気無い、何でも無い街角の風景なのです。それに珍しく人も写っているのです。私の思考などはるかに超えたところに到達されたような気もします。おそらく当分の間、この作品を見続けることになりそうです。
 それと人形作家の四谷シモン氏は渡辺氏の兄です。
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ソニーRX1です。新世界にて。
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 今年の土門拳賞は下瀬信雄さんの「結界」に決まりました。下瀬さんの「結界」はニコンサロンで何度か観せてもらっています。在住されている萩周辺の自然を4×5で捕えた作品です。素晴らしい密度を感じた作品でした。ただ、この「結界」というタイトルはとても難解で、いぜん理解できないでいます。私にとって「結界」とは仏教用語のイメージであり、そこから離れられません。
 下瀬さんは私のなかでは植田正二さんのような印象です。植田正二さんのように自分が住んでいる地域にどっしりと根を張り、地道な活動を続けておられます。そんな下瀬さんが土門拳賞を受賞されるということは、とても素晴らしいことだと思います。
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ソニーRX1です。新世界にて。
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 森山良子さんの歌で「家族写真」というのがあります。歌詞に「傾いたカメラ、笑い声も写す」というフレーズがあります。そのフレーズだけでその場の雰囲気まで表現している良い歌詞だと思います。
 私は「自分の心を写す」というのが写真に対してのひとつの目標です。そういう意味では詩や俳句のイメージを写真に託している部分もあります。
 そういった思いを明確に持って写真を撮り続けることはとても大切なことだと思っています。
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ソニーRX1です。新世界にて。
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 4月に南船場の壹燈舎で「やっと買えたぞ、ハッセルブラッド展」という企画展が予定されていて、私も参加させていただきます。その為のプリントを仕上げました。少し以前のネガなのですが、3点仕上げました。今回は粒子感を消そうと、引き伸ばし時にハリソンのディフージョンフィルターを使ったのですが、これがなかなか使い方が微妙で難しいのです。多諧調印画紙を使うわけですが、ディフュージョンフィルターとコントラストフィルターのバランスが難しいのです。それにドライダウンの予測も難しいものです。最初の1点は10枚近く焼いて1点のOKプリントを出すという感じです。
 まあ、なんとか納得できるプリントを仕上げることができました。是非ご覧いただいて、ご感想、ご意見をお願いします。
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ソニーRX1です。新世界にて。
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 明日27日(金)から仲間の高橋至郎氏がオリンパスプラザ大阪のオープンフォトスペースで写真展を開催されます。タイトルは「名機オリンパスOM-2で大阪の街を撮る」です。高橋氏は銀塩モノクロ一筋40数年のベテランです。おやじの会のメンバーであり、光銀フォトクラブの主催者としても活動されておられます。
 高橋氏は今年で77歳になられますが、モノクローム写真への情熱はまったく衰えることなく、ますます盛んという感じで、フィルムで撮って、自分でフィルム現像、そして自分で印画紙にプリントするということに拘っておられます。
 是非、足をお運びください。
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 今まで、モノクロフィルムと言えば、とにもかくにもトライXでした。たまにはイルフォードやアグファ、そして富士をたまに使ったりしてました。要するにトライXさえあれば後はいらないという感じでした。35は常に長巻きを使ってましたから、フィルムは安い物という印象です。ところがここえきてフィルムはとても高価な物というイメージです。そこで、どんなモノクロフィルムがあるのか色々調べてみました。けっこうあるみたいです。
 まずはコダック、そして富士にイルフォード、そして、ケントメア、ローライ、アリスタ、アドックス、フォマ、この辺りは結構高性能のフィルムのようです。ひょっとしたら、まだまだあるのかもしれませんが、とりあえずこれらのフィルムを調べてみたいと思っています。
 まあ、お値段にもよりますけどね。
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ソニーRX1です。新世界にて。
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 先日、久々にRC印画紙を買いました。これからは本焼き以外はRCでいこうかと思いまして。買ったのは富士のバリグレードのAM、半光沢です。以前は光沢紙だったのですが、仲間から半光沢もなかなかいいよと聞いたので試してみたかったのです。
 光沢紙なら富士の場合は号数紙のフジブロWPがバリグレードより反射率は数%高いのでお薦めです。ただし、多諧調に慣れている方は少し難しい面もあるかも。それと同じく号数紙ですがイルフォードのポートフォリオというRCは良いですよ。コントラスト、諧調再現ともに優秀ですし、なんといっても紙厚がダブルウェイトで、素晴らしい平面性です。欠点は価格がバライタと変わらないというところです。でもRCのメタリックな感じが作品に合うなら最高のRC印画紙です。
 さて、フジのバリグレードですが、明らかに昔よりクォリティーが上がっていると感じました。これなら私の目的には充分です。
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ソニーRX1です。新世界にて。
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 まったく確かな話では無く、確認も出来ていないとおことわりしますが、ローライがおかしいのです。どうやらローライは昨年、倒産したらしいのです。これは私にとっては問題発生です。ローライフレックスについては、もし故障しても修理してもらうことは日本国内で可能です。ところがです、ローライフレックス6008インテグラルがもし故障すれば万事休すということです。そこで、代理店に聞いてみたのですが、修理の受付はするが、修理できるかどうかは保証できないということです。要するに、ローライの現状と今後は不透明というしかありません。なんとか復活してほしいものです。まあ、6008インテグラルについては、どんな故障でも、その修理費用は最低でもほぼ10万円。ですから、もし故障したら修理して使うかどうかは分らないんですけれどもね。
 ライカ、ハッセル、ローライと言えば私達の世代にとっては三種の神器みたいな物です。頑張って欲しいですね。
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ソニーRX1です。新世界にて。
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 定着液についてなのですが、私はフィルムには富士のスーパーフジフィックスを、印画紙には中外のマイフィクサーをを使っています。なぜかというとフィルム用には硬膜剤入りを使い、印画紙用には硬膜処理は不必要なので非硬膜タイプというわけです。印画紙の定着時間が短く、水洗効率も良いということでそうしています。
 でも今のストックが無くなったらスーパーフジフィックスに統一しようかと思っています。なぜかといいますと経済的な観点からです。スーパーフジフィックスの定着時間は3分から5分で、1ℓでカビネを250から300枚を処理できるとされています。マイフィクサーは処理時間は1分でよいのでとても効率的です。ところが、マイフィクサーの処理能力は8×10を1ℓで40枚です。そして長期保存用には1ℓで10枚とされています。ですから、マイフィクサーは基本的に使い捨てになります。そうなると少し時間がかかることに目をつぶり、処理した枚数の管理をきっちりとすればスーパーフジフィックスのほうが経済的ではないかということになるわけです。
 フィルムも印画紙も、そして薬品類も値上げ、値上げです。少しでも節約しませんとね~(悲笑)
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ソニーRX1です。新世界にて。
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