<   2014年 04月 ( 30 )   > この月の画像一覧

 下の写真は私の「モノクロームの旅」シリーズより、ローマの街角の風景です。線路と街灯が印象的でした。このプリントですが引き伸ばし機は散光式(ダースト)、印画紙は号数紙(イルフォブロムギャラリー)で3号です。まず、線路の鈍い輝きが消えないように基本露光を与えます。その際、左の光の当たっていない部分が黒く潰れてしまわないように、少し覆ってやります。次に光が当たっている建物部分と空を少し焼き込み、最後に空をぐっと焼き込んでやります。
 これらをバランスを取りながらプリントするわけですが、これがなかなか難しくて、経験と勘が必要な部分です。でも上手くいった時は嬉しいもんですよ。モノクロプリントの醍醐味です。
 少しでも興味があったら、是非トライしてみてください。
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ローライフレックス3.5Fプラナー75ミリです。時々、プリントについての質問をいただくのですが、こればかりは言葉で説明するのは難しく、出来れば、実際に見ていただくのが分かりやすいんですけどね。
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 新しくやって来た引き伸ばし機、オメガでテストプリントをしてみました。目的はピント精度の確認、光源ムラの有無、それとダイクロイックフィルターの数値の確認です。
 ピントについては、ネガキャリアの挿入位置、蛇腹取り付け位置、レンズボード、そして台板を水準器を使って確認はしてあるのですが、レンズを取り付けて実際にプリントしてチェックするわけです。おかげさまで問題ありませんでした。光源ムラについては散光式ですので、よほどのことがない限り問題ありません。
 さて、最後のフィルターですが、多諧調印画紙の1号から4号まで半段刻みで数値を確認していくわけです。これには時間がかかりました。確実な比較対象が無いので。あくまでも自分の感覚が頼りになります。過去にプリントしたネガをフィルターの数値を変化させ、何枚もプリントすることになります。まあ、なんとかおおよそのところは掴めました。無段階のフィルターですから、微妙なところは、その時々で調整することになります。
 実際のプリントを見ていただくのが、ちょっと楽しみです。
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ローライフレックス3.5Fプラナー75ミリです。「モノクロームの旅」よりローマです。映画「ローマの休日」に出てくる真実の口のある教会の近く、下町中の下町です。左上の看板を少し焼き込んだ以外はストレートです。
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 先日、TVでロバート・キャパを紹介する番組を放送していました。内容はほとんど知っていることで、目新しくはなかったのですが、案内役のかわいいパリジェンヌが素敵でした。彼女は駆け出しの写真家で、プロのアシスタントをしながら写真家として成功する夢を追っています。その彼女が「自分にはかっこいい恋人がいるが、束縛されたくない。今は写真のことで頭がいっぱいで、写真のことしか考えていない。」というようなことを言っていました。その言葉を聞いて、若いって本当に素晴らしいなと思いました。写真にかける情熱のようなものを感じました。今の私に一番欠けているものかもしれません。
 TVに向かって「頑張れ!」と言いたい気分でした。彼女はさりげないパリの日常を撮っているのですが、フィルムカメラを使っていたのも、ちょっとイイ感じでした。
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ローライフレックス3.5Fプラナー75ミリです。「モノクロームの旅」よりローマ。ローマの下町で見つけました。まるで映画のワンシーンのよう、この光景をバックに物語が始まりそうです。
 プリントは自転車の輝きを潰さないように注意しました。
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  新しい引き伸ばし機がやってきました。オメガです。時計じゃないですよ。アメリカのサイモンオメガ 社の引き伸ばし機で、オメガD5-XLスーパークロメガDダイクロイックⅡです。散光式で35から4×5まで伸ばせます。
 どこかのラボかプロが使っていた物だと思います。丸一日かけてメンテナンスしました。さすがはオメガの最高峰、バッチリ復活しました。しかし、アメリカンな構造と作りに驚かされます。洗練されたデザインと機構のイタリアのダーストとは大違いです。
 ちょっと大き過ぎる感はありますがブローニーなら余裕です。来週からテストに入ります。
 昔、欲しい物リストを作ったことがあります。カメラはニコンFにハッセル。 引き伸ばし機はオメガにダーストでした。当時、ニコンFはいつかは手にいれたいと思っていましたが、他は夢のまた夢、ハッセルなんて一生触ることも出来ないだろうと思っていました。ですから引き伸ばし機なんてカタログを見てるだけ~状態です。特にオメガ一式はハッセルとレンズ3本より高価でした。
 そのオメガがついにやってきたわけですから、増々、銀塩モノクロの世界に沈み込みそうです。プリントが楽しみです。
 ところで4×5が伸ばせるというところに、少し危険を感じています。
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iPhoneで撮影しました。富士の引き伸ばし機は、全てが壊れたときに備えて分解して保管です。
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 ローマと言えば映画「ローマの休日」です。私がローマに憧れたのも、この映画を観たからです。オードリー・ヘプバーンとグレゴリー・ペックが二人で歩いた、スクターで走った街角。初めてのローマでは映画に登場する場所を探しながら歩いたものです。
 今でもローマの人達はこの映画を忘れることはなく、愛してやみません。街ののあちこちで、この映画の記憶を見つけることが出来ます。
 永遠の街ローマ。これから先も憧れの街であり続けることでしょう。
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ローライフレックス3.5Fプラナー75ミリです。街角で見つけたポスター。柱とポスターの位置関係に注意しました。プリントはほぼストレートです。
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 イルフォードから8月にクールトーンのバライタ印画紙が発売になるそうです。欧米では以前から販売されていたようですが、日本では新登場となります。
 クールトーンと言えば冷黒調、冷黒調と言えば三菱の月光を思い出します。薄手、バライタ、光沢の月光V3は定番の印画紙でした。仕上げはピカピカのフェロタイプ仕上げです。富士のフジブロより押しがきくということで愛用者が多かったですね。あの森山大道氏も月光のV4一点ばりでした。 クールトーンで当時の雰囲気を出せるのでしたら、面白いかもしれません。
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ローライフレックス3.5Fプラナー75ミリです。「モノクロームの旅」よりローマ。
 ローマのコロッセオ周辺の土産物店です。ゴミ箱を少し焼き込んで、絵を目立つように仕上げています。
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 あの梅佳代さんのインタビュー映像を見たのですが、その中で、よくあるおきまりの質問に「あなたにとって写真とは」という質問がありました。梅佳代さんは「とにかく写るのが嬉しい。写った、写ったという感じです。そして、その写真を褒められたら嬉しい」とおしゃっていました。
 同じ質問に多くの写真家が答えておられますが、私の知る限り最高の答えの一つですね。昔、大阪で一度お会いしたことがありますが、まったく変わっておられないのが嬉しかったです。
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ローライフレックス3.5Fプラナー75ミリです。「モノクロームの旅」より「ローマ」。
 ミケランジェロの最後の審判を見たくてシスティーナ礼拝堂に並んでいたら、突然の雨。雨に濡れたローマの街は一層ローマらしく立ち上がってきます。ローライフレックスのフードに額を押し付け、低速シャッターでぶれないよう息を止め、そっとシャッターを切りました。チャッという音は私にしか聞こえていなかったと思います。
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 写真家金村修氏が土門拳賞を取った頃に出演しているTV番組を見ました。その中で金村氏が「写真家にオリジナリティーは無い、被写体にこそオリジナリティーがある。被写体の為の写真家であり、写真家の為の被写体では無い。被写体こそが全てです。」と言い切っておられました。私も被写体あってこその写真であり、被写体が存在しない写真はあり得ないと思っています。
 実はこのことはとても大切なことだと思っています。私は写真には二つあると思っています。一つは被写体その物を表現する写真、そして、もう一つは被写体を借りて別の物を表現する写真。私はいつもこのことを意識しテーマやモチーフ、コンセプトを考えています。
 まあ、実際のところはもう少し複雑ではありますけどね。
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ニューマミヤ6MFに75ミリです。曇天の日に。
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 さて、キヤノンですが、F-1、T-90、A-1、EOS1(N・V)と選択肢は多いのですが、何と言ってもF-1です。ニコンに追いつけ、追いこせと総力を結集して開発された機種です。デビューもなかなか衝撃的でした。当時、カメラは基本はクローム仕上げが標準でブラックもありますというのが普通でした。そこへブラックのみのF-1が充実したレンズシステムとともに登場したわけです。ネーミングもニコンを意識しFの1です。その後ニコンがDの1使いましたけどね。
 F-1は今後10年は新製品を出さないとのアナウンスがあり、実際ニューF-1が発売されたのは10年後でした。それだけの自信作であったわけです。ニコンFに勝るとも劣らない堅牢さとカラーを意識した新しいFDレンズ。ここから、宿命のライバルの激突が始まったと言ってもいいかもしれません。
 現行ののEOS1-V、ニコンF6、フィルムカメラの最後の意地を感じます。
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サーボEEファインダー付きのキヤノンF-1です。実際に使ってた人、いるんですかね。
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 天王寺の茶臼山画廊での泉北写遊会展が無事終了いたしました。足をお運びいただいた皆様、ありがとうございました。写真愛好会の皆様にはまだ馴染みの薄いギャラリーですが、回を重ねるごとに来廊いただくお客様も増え、メンバー一同大変喜んでおります。
 銀塩モノクロのみという現在では珍しいグループですが、おそらく今後とも、このスタイルを貫いて行くことになると思います。
 さて、私は5月に予定されているナダールおやじの会写真展の準備に入ります。詳しくはまた後日お伝えいたしますので、こちらもよろしくお願いいたします。
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茶臼山画廊、展示風景です。
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